Commerble Inc.

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プレスリリース ECクラウド・Commerbleの流通総額が300億円を超え、成長や課題とともに3年間を総括。

概要

株式会社Commerble(本社:東京都中央区、代表取締役社長 橋本圭一、https://www.commerble.comシグマコンサルティング株式会社の代表も兼務)は、 Eコマース・クラウドプラットフォーム(PaaS型)Commerbleを2014年9月にローンチしてからの流通総額(テナント企業様で発生した総売上)が300億円を超えた事をお知らせします。また一区切りとして、これまでの成長や課題とともにこの3年間を総括します。

1.連携性(Connectivity)の成長

Eコマースの業界は日々成長を続けており、その全体像はECサイトのみで解決することはありません。ECサイトは基幹システムや倉庫と物流、店舗とリアルな連動、チャットやメルマガなど様々なオンラインサービスとの連携することによって全体像を持ちます。

EC全体像

Commerbleでも色々なサービスとAPIを中心とした接続を実現し、顧客の課題を解決しています。Commerbleの特徴として一度繋いだサービスをテナント全体にでも使えることを保証しています。これは一つのソースコードとプラットフォームで動いているクラウドの強みです。

加えて、多少異なる仕様のテナントに最適な結合を個別に提案する設計能力やノウハウを重視しています。「EC仕様まとめ」でもノウハウを更新してます。このようにして広がり続けるEC全体像の連携を描けるようになっています。

EC全体像を描くようになっているのは、基幹システムやPOS、WMS、検索などのオンラインサービスを提供する優秀なパートナー企業様との相互補完によります。テナントのEC事業の質を高めるうえで重要な協働作業となっており、良縁に感謝しています。

2.パフォーマンス、コンピューティングリソースの適切な利用を推進

Commerbleには一つのクラウドプラットフォーム(マルチテナント)という最適化が難しい環境で、コンピューティングリソースを大切に使い、全てのテナントや顧客に性能を最大限発揮した形で届けるという最重要命題があります。

継続的に成長していくプラットフォームは、機能やテナント、データの増加があってもパフォーマンスが常に最高である必要があります。一口にパフォーマンスといってもページの表示速度から、購入処理の速度、バッチや連携プログラムの適切なロジックによるパフォーマンスなど複数の観点があります。

パフォーマンスの劣化を課題として認識するにはメトリックを傾聴する仕組み作りが重要です。Commerbleが提供するコア機能、API、テナント企業やパートナー企業(SIer)が実装するフロントUIや一部の外部連携、それぞれ日々のメトリックを傾聴し、改善していく必要があります。リリース後に陳腐化や劣化していくようなシステム運用を許してはいけません。

具体的には必要以上のAPI呼び出しや、動作しているもののパフォーマンスに問題がある不完全な連携事例などが起こりがちですが、パートナー企業側(SIer)、テナント側は構築しておしまいという作り置きにならないようにする必要があります。

受注数トランザクションが課金ベースとし、APIのリクエストベースには課金していません。テナント側がAPIなどを通じて冗長にリソースを使うと我々のコストが増加する課題があります。テナント側とのコミュニケーションも重要ですが、パフォーマンスの優劣と課金体系を分けるなどビジネス面での仕組みも必要かもしれません。継続的に審議しています。

パフォーマンス、コンピューティングリソースの適切な利用は成果ではあるものの、テナントは増加傾向にあり、課題は尽きないと考えています。このように適切なパフォーマンス運用は全ての根底にあり、Commerbleの哲学基盤となっています。

3.指標としては、売上やトランザクション、およびEC体験の質を重視

ECプラットフォームにとって導入社数は目安の一つですが、Commerbleは売上高やトランザクション、およびサイト訪問者にとってのEC体験の質が大事と考えています。というのもCommerbleは受注あたりのトランザクション料金を課金としている成果報酬に近い形の事業形態となっており、トランザクションを増やすには、導入していただいた企業のEC業務の質を改善することが最も重要だからです。

改善はフロントUIの改善であったり、パフォーマンス(何年たっても劣化しないよう改善)、業務効率の改善(受注から出荷までの業務を楽にしてリソースをよりクリエイティブな部分に充てる)等、テナント企業と密接な関係の下に改善を進めていきます。

EC事業の価値を高めたいという強い思いを持たれているテナントとは、双方信頼関係をもって良好な関係を築くことが出来ています。従来のEC事業で速度感が出せなかった部分を改善し、受注トランザクションを増やしていこうという姿勢をもつ企業との連携は価値を生み出します。

課題として、導入社数が増えるほど1テナント当たりの改善を個別に進めることが難しくなる側面もあります。もしくは、より多くの人力を必要とします。現状のECベンダーにも、この矛盾を抱えているところは多いのではないでしょうか。これを打破できるノウハウの集約やテクノロジーを追い求めていきます。

4.ECパッケージ製品やスクラッチ、SaaS製品と比較しての優位性

Commerbleはパッケージ製品やスクラッチ、SaaS製品と比較して、難易度が高いECの短期実現を可能にしています。この点に関しては複数の事例で実証しています。

Commerble紹介チラシ

コードはプラットフォーム(クラウド)に一つ最新のものがある状態で各テナント等しくアップデートの恩恵を受けることが出来ます。顕著な事例としてはオープンソース型のECでアップデートが止まり、セキュリティやパフォーマンスにトラブルを抱え成長の限界に当たった顧客のECリプレース先としてCommerbleが選ばれるケースが増えています。

オープンソースECを使う際には、セキュリティやパフォーマンス、仕様に対する知見が中長期的に必要になります。規模の大きいベンダーに頼んでもセキュリティインシデントは発生しているのが散見されるので、適切なコントロールを続けられない場合は、クラウド型のECプラットフォームを検討したほうが事業に集中できるのではないでしょうか。

5.ノウハウの体系化を鋭意進行中

ノウハウを体系化する作業への着手には時間がかかりましたが、この1年間でQAや基本ドキュメントの整備、「EC仕様まとめ」の公開等が進んでいます。SIパートナー企業様には、成長過程のプラットフォームを活用していただく中での不満やノウハウ不足による困難なケースにも直面したかと思いますが、前向きな改善への協力をいただいています。

今後も、継続的にコンテンツを積み立て、価値のある情報公開を続けていきます。

6.出資企業の努力が必要

出資している企業側の営業力、課題解決能力に課題があり、解決方法を探っています。

営業力に関しては、優秀な外部パートナーの出資を検討したり経営に参画していただく交渉をする余地があります。課題解決については、SIをするパートナー企業の能力向上が必要と考えており、Commerble連携に関する専門エンジニアを用意するなど知識の洗練と集約に挑んでいます。

また、理想として事業者側、パートナーに出資して頂くようなモデルの検討余地もあると考えます。

最後に

より価値のあるECを作りたい、EC業界の課題を解決したい、ひいてはコンピューティングの世界を良くしたいという思い。

テナント、SIer、サービス連携先と良く連携を取って、より強いECを実現していきたいと考えています。

より残るような価値を出し続けることが重要と3年の経過をまとめます。

会社概要

名称:株式会社Commerble

設立年月:2014年9月

事業内容:EC業務特化型クラウド(PaaS)の開発と提供

代表者:橋本圭一(はしもと・けいいち)

所在地:〒103-0014 東京都中央区日本橋蠣殻町1-12-7 日本橋KOIビル 5F

ウェブサイト:https://www.commerble.com/

本件に関するお問い合わせ

担当者:橋本圭一(はしもと・けいいち)

メール:info@commerble.comもしくは ウェブサイトのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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