顧客情報について
顧客
顧客で検討すべき仕様として以下のものがあります。
- 基本項目としてどのような情報を持つか
- オプションとしてどのような情報を持つか
- 顧客データの外部システム連携にはどのようなものがあるか
- マイページの機能として何を設けるか
- 稼働後顧客とどのようにコミュニケーションするか
- システム構築時に前システムからデータ移行する場合の注意点
等があります。
基本項目
一般的に基本項目に配下のようなものがあります。 ECサイトによっては、これらの基本項目(例えば、性別や生年月日)を削って収集するケースもあります。明らかに顧客増が見えて居たり、生年月日が大きくビジネスに影響を及ぼさない場合は、そのような判断も可能です。
- 会員登録するか、ゲスト購入するか
- メールアドレスもしくはID
- パスワード
- 名前
- 名前(カナ)
- 生年月日
- 性別
- 自宅住所(郵便番号、住所)
- 配送先(郵便番号、住所)
オプション
オプションでは、通常のECで持たないような特殊な項目はあるか検討します。
- 注意すべき顧客か(キャンセル常習犯など)
- 属性=どのカテゴリのファンか
- 属性=どのブランドのファンか
- 属性=ランク(購入金額に応じたランクなど)
- 累計購入金額、購入回数
- サイズ(身長、体重、靴のサイズ等)
顧客データの外部システム連携
基幹システムやPOS等の外部システムと連携して、顧客データを外部システムから取得したり、送信するケースもあります。
- POSの会員(店舗会員)との連携、会員証の表示=共通のIDをもってPOS側の顧客情報を取得します。店舗での購入履歴を表示することもあるでしょう。
- CRMツールとの連携=顧客リストやECでの購入情報を連携します。
- メルマガ、DMツールとの連携=顧客のメールアドレスのリストなどを連携します。
- LINEでのログイン。
- FacebookやTwitterでのログイン=ログインしやすくするために外部認証を利用することもあります。
マイページの機能
一般的によくあるマイページの機能は以下になります。
- ECでの注文一覧
- 店舗での注文一覧
- 店舗で利用するような会員証の出力
- 配送先の登録や編集削除
- お気に入り
- ウィッシュリスト
- 入荷通知
- メルマガ送付
コミュニケーションチャネル
コミュニケーションチャネルとして、メールやSNSが大多数を占めてきましたが、LINEによるコミュニケーションを行う企業も増えてきています。
- メルマガ
- LINE=一斉通知的なコミュニケーション
- LINEビジネスコネクト=1TO1的なコミュニケーション
- Twitter(Twitterでの告知が売り上げの大半という事業もある)
- テレセールス
- カタログや販促物の送付
顧客データの移行
顧客情報の移行を旧システムから新システムに行う場合は、フォーマットを中心に以下の項目を確認する。
- どの項目を移行するか、どの項目を移行しないか。
- 氏名の形式が異なる場合に注意(氏と名が分かれず、氏と名の間にスペースを設ける場合など)。
- 住所情報のフォーマットが異なる場合に注意。
- 性別の値。
- パスワード移行をするか、または、しないか。
- パスワードが移行できるという事は、可逆なパスワードでセキュリティ上推奨されないため、一般的には、パスワード自体再設定とする事が望ましい。
最終更新 : 2022-06-27