データ移行

ECのデータには、会員、注文、商品、在庫、コンテンツ、その他マスタ等色々な情報があります。ここでは、それぞれのデータを旧システムから新システムにデータ移行する際について記載します。

実績

移行元

  • EC-Cubeからの移⾏実績=10件
  • スクラッチからの移⾏実績=10件
  • 他のクラウド、ASPからの移⾏実績=3件

データ件数

  • 会員=〜600万⼈まで実績あり。※パスワードは複合できないので再設定となります。
  • 注⽂情報=Commerbleの形式に変換するのが⾼コストかつ、同じ仕様で変換できる事も少ないため、前システムの注⽂データについてはテキストとして変換し、過去の注⽂履歴として表⽰することを推奨。
  • 商品、在庫=20万SKUの実績あり。

実績及び特徴

  • 移⾏時のトラブルなし。
  • データ移⾏を3段階で⾏うため、ステージング環境での検証、リリース前に本番環境での検証、リリース直後に特定メンバーで検証と複数回段階的に検証。

会員情報の移行

  • 可能です。ただし以下のような注意点がありますので、確認をお願いします。

会員パスワードの移行

  • 移行元システムのデータでパスワードが暗号化されていない場合、パスワードの移行は論理的には可能です。
  • もしくは暗号化されていても、ハッシュキーがわかっている場合は、論理的には移行可能です。
  • ですが、移行に当たり、そのようなデータ(解読可能なパスワード)を扱う事はセキュリティ的に大きな懸念がありパスワードの移行はお断りしています。
  • では、どういったデータがパスワードとしては安全かというと、暗号化され、かつ不可逆な(キーがわかっても元に戻すことができない)状態が安全となります。
  • Commerbleでは、この不可逆な形でパスワードを保持しているため、Commerbleへのパスワード移行は基本的にお断りしています。
  • また、Commerbleから移行する際にはパスワードを移行できません。

パスワードを移行しない場合の再設定方法

  • IDであるメールアドレス(もしくは何らかのID)はそのまま移行されていますので、パスワード再設定のフローで再設定できます。

注文情報の移行

  • 移行は可能で、2通りの方法があります。
    • 旧システムの注文情報を新システムで使えるようにデータ変換して、利用するパターン。
    • 旧システムの注文情報が閲覧できれば良い場合、テキストデータに変換して、利用するパターン。
  • 前者の方がデータ形式を洗替えする(商品IDや注文情報の洗い替えも含む)必要があるため、工数がかかります。
  • コスト的に考えて、前者のテキストデータ変換を選ばれるお客様もいます。

商品情報の移行

  • 移行は可能で、幾つかの方法があります。
  • 一番簡単な方法としては、CommerbleのCMSからCSVデータで商品情報をアップロードして頂く方法です。
  • CMSの商品情報スキーマを複雑にした場合は、CSVデータだとアップロードしにくいケースがあります。その場合は、CommerbleのAPI経由で商品情報をアップロードしていくと良いでしょう。

在庫情報の移行

  • 管理サイトからCSVを使った一括更新、もしくはAPI経由の更新で可能です。
  • 商品情報では、旧システムの商品IDを持てるので、その方式で移行も可能です。

Wordpress等ブログ記事の移行

  • CommerbleのCMSはフリースキーマ(自由に定義可能)なので、ブログ記事は、HTML本体でもテキスト情報としても扱うことができます。
  • 移行に際しては、幾つか方法があります。例として1つ紹介します。
  • ブログの本体であるHTML本文を移行する方法として、現行のページをスクレイピングしてコンテンツ自体を機械移行する方法があります。
  • 画像のリンク先であったり、アンカーによる遷移先は手動や機械で修正する必要があります。
  • 新しいCSSやJSなど、適した形に変換する必要がある場合、手動か自動で何らかの作業をします。
最終更新 : 2022-06-27 fix lint errors (3898b41)